
腐男子だけじゃない、読んでおきたいBL漫画【誰でもハマってしまう4選】
昨年、漫画原作からドラマ化され、今年2021年に劇場公開予定とされる「きのう何食べた」など、なにかと話題のボーイズラブ界隈。
今回は、BLってなんかオタクっぽい…と思ってる人にこそオススメしたい、4選をご紹介!
初心者でも読みやすい、BL漫画入門編です!
『テンカウント』
「2020年にアニメ放送するまでに読んでほしい一作!」

あらすじ
社長秘書の城谷忠臣(しろたに ただおみ)は、とても明るい人物だが、幼少時のトラウマを抱えていた。他人と深く関わることを避ける彼だったが、ある事故をきっかけに、カウンセラーの黒瀬陸(くろせ りく)と出会う。やがて、カウンセリングが始まり、2人の関係は、禁欲と官能の狭間で危うい関係へと変化し始める。
恋のセラピーを描く、全6巻。
この漫画は、城谷が不潔恐怖症を抱えているという、やや重ためのストーリー。
城谷はカウンセラーの黒瀬が用意した、不潔恐怖症の改善リストをもとに、克服を試みます。しかし、それがカウンセラー黒瀬に対して思いを寄せていくきっかけに。
本作で注目してほしいところは、城谷が黒瀬に思いを抱き、自分を変えていこうとする姿。城谷は大切な人に自分の問題をわかってもらいたい、自分でもどうにかして克服していきたいという、強い思いを抱き始めていきます。自分の問題を変えていこうとする姿は、とても印象に残ります。
ここで描かれている自分の問題は、見方を変えれば誰しもが抱えているもの。
例えば、個人の価値観であったり、トラウマであったり、コンプレックスであったり、いろんな形があります。それが、大切な人との間で、壁になってしまうことはありませんか?この漫画では、2人との間でできた壁を「大きな絆」に変えていくことが、大切だと気づかせてくれます。
2020年には、アニメ化が決定されており、放送までに読んでほしい話題作です。
『エッチしないと解消できない同棲に突入しました』
「偽装カップルの展開に驚いてしまう漫画。」

あらすじ
商社員の久下谷景晴(くだや はるかげ)と容師の弓元ナツ(ゆみもと なつ)は、それぞれに起きたピンチを乗り越えるため、ノンケ2人の偽装カップル生活を始める。しかし、監視者たちの要求は、エスカレートし、カメラの前でセックスしなければならない状態に…。
自分がノンケとゲイカップルとして偽りながら暮らすことになったら?そんなふうにして、想像しながら楽しんでもらいたい漫画です。
例えば、ガチのノンケとだったら、どこまでイチャイチャしても良いんだろう…?漫画を読んでいると、そんな疑問がふつふつと湧いてきて…ふと、高校生のときに好きだったノンケの彼を思い出しました。
想像を膨らましていくうちにアイツだったら、いけてたかもしれない。もしかしたら、アイツと付き合えてたかも?
あまりにも大胆な設定に、「もし、現実で起こったらどうなるだろう?」と考えてしまいます。ちょっと想像力を膨らませてみてはいかがでしょう。
1巻で完結する物語ですが、電子版で3巻と分割して読めるスタイルと2種類あります。試しに、1話だけ読んでみるのもあり!この漫画の良さが十分に伝わるはずです。
『しまなみ誰そ彼』
「当事者の目線で描かれた、共感しやすい漫画。」

あらすじ
主人公の要 介(かなめたすく)は、クラスメイトに「ホモ動画」を観ていることを知られてしまい、自分がゲイであることをみんなに知られたのではないかと怯え、自殺を考えていた。そんな時、高台にある家の窓から誰かが飛び降りる瞬間を目撃する。誰かに知らせようと慌てて向かった先にあったのは、”談話室”。そこには老若男女さまざまな人がいた。そんな彼の背後から、先ほど飛び降りたはずの「誰かさん」がやってきて…。
自身がXジェンダーと公言している作者の鎌谷悠希。この漫画は、自らが直面した問題を題材に全4巻、作品を丁寧に作りあげています。美麗なタッチで、描かれるキャラクターや風景が印象的。
また、田舎の保守的な環境で、自分がゲイであることが周りにバレたかもしれないという不安に共感できる人も多いのではないでしょうか?
筆者も、高校時代に友達から偏見をもたれるかもしれないと、自分自身を隠しながら不安の連続でした。
この漫画では、主人公の介(たすく)が同じような不安を抱え、その姿に読者の心に刺さるかもしれません。さらに、登場するキャラクターたちが残す名言にも注目してほしいところ。
筆者が一番刺さったのは、このセリフ。
私が私らしく楽しく元気に生きてるってこと見せてくほかに、私は私を伝えようがないもの。
自分らしく生きることを周囲に見せる…。
しかし、それはときにリスク背負うことだってあります。家族と縁を切られたり、仲の良かった友達が去ってしまったり。当事者の中には、周囲との関わりを大切にしながらも、自分自身で答えを出していく人だっているはず。
自分らしく生きることが、どれだけ素晴らしいことで、どこまでリスクを抱えてしまうのか。この漫画は、当事者に配慮しながら、読者それぞれに色んな思いを抱かせてくれます。
当事者が共感できる物語に仕上げてるので、初心者でも読みやすい漫画です。
『性の劇薬~淫らに開発される身体~』
「2020年2月からR-18指定で劇場公開されている、禁断の原作。」

あらすじ
桂木誠(かつらぎ まこと)は、エリートサラリーマンだったが、ある日を境に自殺を図ろうとする。そこに突然、謎の男・余田龍二(よでん りゅうじ)現れ、監禁されてしまう。そして、待ち受けていたのは、壮絶な性の調教だった。
この物語は、桂木が調教されることで、生きていると実感させる、なんとも深い内容。日々、生活している中で「自分が生きてるな」と感じることって当たり前すぎて、あまり深く考えないかもしれません。
とくに性的快感に対して、生きていると実感することってありますか?愛や要求など、イメージする人が多いと思います。それを「生きていることだ」という実感をもってもらうために、生々しいエロさを追求しています。
絵のタッチは、動作を細かく、ローションや汗、よだれのたれ具合まで、リアルなので注目してほしいところ。そして、読んでいても、性的快感を味わっているかのような気分にさせてくれます。
また、キャラクターの印象を丁寧に読み取ることができるので、内容に入り込みやすい仕上がりです。
これを実写化するとなると、いったいどうなってる!? 現在Netflixで独占先行配信中!ぜひ、漫画と一緒に味わってほしい漫画です。
読んでおきたいBL漫画から自分にあったBL漫画を選ぼう!
BL漫画って、腐男子だけじゃなく、誰でも読めるものがたくさんあります。選ぶときは、自分が好きそうな“あらすじ”や“絵”で決めてみるのもあり。考えさせられたり、ときには刺激を味わったり。今回、紹介した4選はそれぞれの個性が全く違います。
初心者にオススメしたいBL漫画。ぜひ読んでみてくださいね!