ゲイのオナニー道〜エログッズ編〜

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オナニストの道は険しい。

おうち時間が増えてるここ最近、私も世の男性たちの御多分に漏れず、オナニー の時間も増えてきた。そして、ルーティンのようにしていたオナニー にふと嫌気がさしたのだ。

というのも、これまで大人のおもちゃを使わずに粛々と己と向き合い続けてきた私は、オーソドックスなオナニー に飽きてしまったのだ。

これはまずい。日々のリラックスタイムが退屈なものになってしまう。

焦った私は、アダルトサイトを開きアダルトトイのリサーチを開始。しかし発達し過ぎたインターネットは、これまで自分とだけ遊んできた私に多すぎる情報を流し込んでくる。

これは有識者に意見を聞くべきと踏んだ私は、アダルトグッズ入門を伝授してもらうべく、その筋のプロにZOOM取材を申し込んだ。

オナホ

まずは定番の「オナホール」

検索すると有名なTENGAにはじまり、どれを選べばわからないラインナップに日本のアダルト産業の並々ならぬ努力を感じる。

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りょうきち
アラサーになってこんなこと聞くのはお恥ずかしいんですが、オナホってやっぱり気持ちいいですか?
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有識者
オーソドックスなオナニー に飽きてきたら、使ってみるといいですよ。手でする時とは違った快感が味わえます。昨今のオナホは商品開発も目ざましく、セックスともオナニーとも違う最早「オナホ」というジャンルの快感ですね。

加えて、手でするよりも射精障害になりにくいというデータも出ています。ラインナップが多いので、定番のスタンダードタイプから電動式、変わり種まで様々なものにチャレンジするのもいいですね!

たかが「オナホ」されど「オナホ」か…

オナニー ともセックスとも違った快感…これは急いで体験するべきだな。

ディルド

相棒の快感は私もよく知っている。しかし、せっかくのおうち時間だ、新しい勉強をするにはもってこいのタイミングである。私は未知の快感を求め、再び有識者に尋ねてみた。

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りょうきち
ずばり、アナニーってしますか?
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有識者
しますよ。普通に気持ちいいです。僕は元々才能があるタイプだったので、そこまで苦労はしませんでしたが、やはり徐々に慣らしていく必要はありますね。

(慣らす…そこはやはりセックスと同じなのか…)

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有識者
得たい快感や、開発する部位にもよりますが、まずはディルドから説明しましょう。

基本的に、アナニーと一括りにされていますが、お尻で得られる快感は多種多様です。
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有識者
その中でもディルドは、見た目の通りペニスを挿入されてる時の快感に近いです。ただ、セックスでは味わえないディルドのメリットは、相手のペースに合わせることなく自分のペースで楽しめる点ですね。

しかも抜き差しのペースだけでなく、サイズも自分にあった物を無理なく選べるのもメリットです。徐々に拡張していけば、いざセックスをするときでもこのサイズなら経験済みだ!と視覚的に安心して本番に臨めるのもディルドならではなんじゃないでしょうか?

そう語る有識者の彼の後ろには、トロフィーのようにディルドが綺麗に並べられていた。これが彼の歴史か…私は一瞬たじろいだ。自分はまだオナニストとして、スタートラインにも立っていなかったのかと…。

エネマグラ

待てよ…有識者は、部位によって快感が違うのがアナニーだと言っていた。私はまだ奥深く続く道の途中だ。有識者は淡々と話を続けた。

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有識者
ディルドの他に使うのは、エネマグラですね。サイズだけの話をするなら、ディルドより挿入しやすいです。端的に申し上げると「ケツイキ」ってこういうことなのかとわかるアイテムです。

なので快感の度合いで言うと、ディルドより強い快感が得られますね。これがわかってしまうと、「所詮射精」というレベルになってしまいます。頭が真っ白になって、のけぞってしまう程の強い快感を感じたことってありますか?

いや、AVや漫画の中だけの話、もしくは特異体質の人だけだと思っていました…

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有識者
体質も少なからずあると思いますが、基本的には探究をやめるかやめないかっていう話なんですよ。僕自身も、セックスでケツイキできるようになったわけではないんです。ネットでのリサーチを続けて自らのスポットを探し当てたんです。感度を極限まで上げて、徐々にイケるような体づくりを心がけました。

ローマは一日してならずなんです。その後は通常のセックスでもケツイキできるようになりましたよ。自転車と一緒で、体が一度記憶したことは簡単には忘れないものです。

”ローマは一日にしてならず”…私は有識者を前に呟いた。そして同時に”全ての道はローマに通ず”、という言葉も思い出していた。そうか日々のオナニー は、セックスに活きてくるのか。

オナホールは射精のトレーニングにもなり、ディルドは経験不足を補ってくれる上に本番での安心も与えてくれる。そして言葉だけで知った気になっていたケツイキ…私は待っていたのだ、自分の知らない快感を他人に与えられるのを、まるでおとぎ話のお姫様のように。

自分の快感くらい、自分で感じろ、ばかものよ。と鈍器で頭を殴られたような衝撃だ。

私のオナニストの道は、今始まったばかりだ。

「4点の商品が発送されました。」

Amazonからのメールが届いた。

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