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まるで南国への小旅行ープールパーティTinkerbellを10倍楽しむ方法!

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▲2021年開催の様子 GOGO BOYのショータイム中

毎年7月に開催されているプールパーティ「Tinkerbell」。

今年2022年は7月24日(日)に開催が予定されています。イベントのスタート当時は50~60人程度のプライベートパーティと言ったテイストのイベントでしたが、異国を思わせるその美しいロケーションがSNSを中心に密かに話題を呼び、年々規模を拡大して今年2022年は9回目の開催となります。

来年の10周年を目前に、今回はTinkerbellのオーガナイザー、英司氏に話を伺いしました。

「Tinkerbell」ってどんなパーティ?

今年で9年目を迎えるプールパーティ「Tinkerbell」ですが、初めて知った人のために、どんなパーティかを直々にお聞きしました。

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英司
神奈川県の相模原市にある屋外のプールスタジオを貸し切り、DJやGOGO BOYの方たちを呼んで、プールで遊んだり、お酒を飲んだり、BBQをしたりできるパーティです。

ゲイのイベントには珍しく12:00オープン、18:00クローズという朝型のイベントですね。

毎年私もフロアに出て奔走していますが、確かにDJがHOUSEやEDMの音楽を奏でてGOGO BOYのショータイムもあるようなイベントではあるものの、夜のクラブで開催されるパーティとはかなり異なる雰囲気だという印象です。

当然、開催している時間やロケーションがクラブイベントとは違うというのが一番大きな要素だとは思うのですが、皆さんウォータガンや浮き輪を持ち込んで、あまり気取ったりせずに童心に帰って思い切り楽しんでいらっしゃいますね。

▲毎年「いつの間にか始まっている」というお客様同士でのバレー。知らない人同士でも仲良くなれるそう

▲毎年、夏らしい選曲で会場を盛り上げてくれるDJ

英司氏曰く、そうした雰囲気はオーガナイザー自らがイベント開始当初から狙ったものではなく、これまで9年続けてきた中で来場したお客様自身が作り出していったコンセプトだと言います。

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英司
Tinkerbellはもともと、仲間内のプライベートパーティ的なテイストで始めたイベントという背景もあって、最初からこれと言ったコンセプトやキャッチコピーがあったわけではないんです。

しかし今年からWEBサイトなどで『真夏の森に現れた、南の国への小旅行』というコピーを使うようになりました。

おお!なんだかワクワクしますね。

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英司
長年やってきて気づいたのですが、ご来場されるお客様は皆さん『ゲイのパーティに行く』というよりも『みんなで小旅行に行く』みたいな感覚でいらっしゃるんですよね。

オープン時にお客様を迎え入れていると、気合いを入れてお洒落をして来ました!という感じではなく、休日に朝早く起きてみんなでキャンプやBBQ、温泉旅行に行く日の朝みたいな雰囲気の表情やテンションの方が多いな、と。

開催してちょうど4年目か5年目くらいの時だったかな、『ああ、この雰囲気こそがTinkerbellというイベント”らしさ”なんだなぁ』と気づいたんです。

小旅行のような雰囲気のイベント、Tinkerbellですが、ゲイ以外の人の入場も可能なのでしょうか?

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英司
特にセクシュアリティや性別による制限は設けていません。

毎年数名~10名程度ですが女性のお客様もいらっしゃいますし、年によっては小さなお子さんがいらっしゃる時さえあります。GOGO BOYがショーをやっている横で小さな子が水鉄砲を持って走り回っているゲイイベントというのもウチだけではないでしょうか(笑)。

ただ、あくまでゲイが主体のイベントにはなりますので、ノンケの方に関してはTinkerbellに参加されるゲイのお知り合いから招待された方のみ、という制限はかけさせていただいています。

現在のTinkerbellの雰囲気やコンセプトができるまでのお話をお聞きしましたが、次章では最初にTinkerbellを始めたきっかけについて伺います。

「このまま引き下がるのは悔しい…」開催のきっかけは逗子市の条例!?

今や夏の恒例イベントになったTinkerbellですが、始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

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英司
きっかけは、逗子市で成立した条例なんです。というのも、実はTinkerbellの前にノンケの女友達と共同で、逗子にある海の家で『Angela』というビーチパーティをやっていたんです。

ただ、逗子市で海の家で音楽を流したり踊ったりすることを禁止する条例を作る動きがあって、この条例が2014年の2月に成立することが決まりました。

もともとAngelaもその女友達が個人的に会場のオーナーさんと仲が良くて貸してもらっていたという経緯もあったので、他の箱で開催する、ということも難しくて…。なので、2013年でそのビーチパーティをファイナルにしました。

▲当時開催していたビーチパーティ『Angela』の様子

▲ショータイムはフラダンスショーでした

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英司
それで2014年の5月頃だったかな、『今年からAngelaが開催できなくなって寂しいな。何かその代わりになるようなことはできないかな』と考えていた時にたまたまTinkerbellを開催しているスタジオのオーナーさんのブログを発見したんです。

会場となっているスタジオは、もともと廃墟同然だった山中のリゾート施設をオーナーさんが買い取って、約7年かけて少しずつ改修していったようで、その様子をブログにUPしていました。

すぐにオーナーさんに連絡を取ってみて、一度見学に行くことにしたんですね。そしたら最高のロケーションで、『よし、ここでゲイパーティをやろう!』と決心しました。」

ロケーションに惚れ込んで第1回のTinkerbellの開催を決心した英司氏でしたが、イベント開催に漕ぎ着けるまで予想以上の苦労があったそうです。

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英司
その時、初めて一人でイベントのオーガナイズをすることになりました。それだけでも不安なのに、会場となるスタジオは主に撮影用のスタジオで、もともとイベントを開催することを前提に作られてはいません。

ですので、お酒や飲み物はすべて1日でどれくらい売れるかを事前に予測して前日に買い出しをしなければなりませんし、バーテンやドアボーイなどのスタッフもすべてこちらで用意しないといけません。

なるほど。大変そうです…。

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英司
音響設備などもレンタルしてくれる業者を探し、演者、スタッフをやってくれそうな人に声をかけて、それらにかかる費用から逆算して入場料やドリンクの販売価格を決めて…と、本当に、ゼロからのスタートだったのを覚えています。

当時まだ20代で危なっかしかった私ですが、プライベートで仲の良い友人たちが次々とスタッフを買って出てくれたおかげでなんとか開催することができました。

▲2021年の開場直前、キャストとスタッフでの撮影。プライベートでも仲の良い友人たちには毎回助けられているそう!

どうせ行くなら楽しまないと!Tinkerbellを10倍楽しむ方法とは?

紆余曲折があり始まったTinkerbellですが、その後は順調に毎年開催し、今では夏の恒例行事として楽しみにしていてくれるお客さんも一定数いると言います。そんなTinkerbellをより楽しむポイントを聞きました。

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英司
何より、『今日は楽しもう!』という気持ちでいらっしゃることですね!最初は『自分は身体ができてないから脱げない…』なんて言ってバーに籠もっていたお客様も、イベントが始まって1時間くらいして、諦めて(?)プールに入ったら、先程までの様子が嘘みたいに楽しんでいらっしゃる、という光景を何度も目にしています。

また、TinkerbellはGOGO BOYたちもショータイム以外は積極的にプールやバーに出てきてお客様に話しかけたり、一緒にビーチバレーをしたりするシーンも多くて、一人で来場されてちょっと会場の雰囲気に押されちゃった、なんて人は、ぜひそういうのに混ざってみるとすぐに打ち解けられると思います。

▲バーは冷房も効いており、毎年休憩スペースとして、交流の場として使われています

あまり気構えせず、格好を付けずに楽しむことが一番のポイントと語る英司氏ですが、他にはどんなポイントがあるのでしょうか。

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英司
これは特に一人や少人数でいらっしゃる方にオススメなんですが、最寄り駅から他グループとタクシーの相乗りをして来ることをオススメします。

というのも、Tinkerbellはお申込みをされるとお客様専用のグループLINEへご招待するのですが、当日の朝はそのグループLINE内でタクシーの相乗り募集の投稿がされます。Tinkerbellは山奥の会場ということもあり、最寄り駅である京王線橋本駅から会場まではタクシーを使われる方が多いのですが料金は約2,500円ほどと、1人や2人で来ると少々お高いんですね。

たしかに、そこで相乗りなんですね。

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英司
はい、いつからかグループLINE内で1人のお客様や2人組のお客様などが『今、橋本駅に着いたのですがこちら2名です。相乗りできる方はいますか?』なんてメッセージや、『こちら3名です、あと1人いけます!』なんてメッセージが飛び交うようになったんです。

この相乗りを利用すると、会場に行く前に他グループと仲良くなることができますよ。これがちょっと合コンみたいな雰囲気で、今ではTinkerbellのアクティビティの1つになっている感じですね。『俺たちのTinkerbellは橋本駅から始まってる!』みたいな(笑)

相乗りは友達になるきっかけになる上にタクシー代もかなり割安になるので、利用しない手はないですね!

最後に、Tinkerbellへいらっしゃる方、興味を持った方へ一言お願いします

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英司
コロナ禍以降は海外旅行などもできない中ですが、Tinkerbellはとても異国情緒を味わえるイベントで、南国のリゾート地に旅行に出かけたかのような気持ちになれるパーティです。

特にこの2年間は様々な『楽しみ』が消え去って行くシーンを数え切れないほど見てきた中で、Tinkerbellが昔から大切にしてきた『皆さんの夏の思い出の1ページとなる日にしたい』という心がけが、より重要度を増したと実感しています。

とっても楽しみです!

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英司
何より、このイベントはご来場される皆様が発する『楽しい1日にしたい』という気持ちや表情、空気が集まってTinkerbellというパーティのカラーを作り出していて、まさにお客様一人ひとりが作り上げてきたイベントだと思っています。

楽しいイベントにできるよう、キャスト、スタッフ一同、頑張って準備を進めていますので、当日を楽しみにしていてください。皆様のご来場を心よりお待ちしております!

プールパーティ Tinkerbell 詳細&お申し込みはこちら

2021年のアフタームービー


2022年のPRムービー

今回お話を伺った人今回お話を伺った人

英司(えいじ)

1985年2月生まれ。東京都在住。会社員として働く傍ら2011年よりブログ「陽のあたる場所へ」を開設し、自身のブログや外部媒体にてLGBTや社会、政治経済などをミレニアル世代ゲイの視点から考察するコンテンツを執筆。2014年よりプールパーティTinkerbellを主宰

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