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【ゲイカップル】となりのツレは何してる?カップルにインタビュー vol.1

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はじめに

ゲイのカップルは長続きしない。そんな言葉を聞いたことがある人も多いハズ。

男女のカップルと違って、実際の男性同士のカップルがメディアなど、人の目に触れる場所に出てくることは、まだまだ少ないのが現状です。

そのため、男性同士で長くお付き合いをしていくイメージが湧かない人も、多いのではないでしょうか?

「でもいつかは安定した彼氏が欲しい…」

そんな淡い期待に胸を膨らませ、ゲイアプリを覗いている方もいますよね。

何事も実際に上手くやっている人に話を聞くのが成功への近道。ということで今回は、付き合って5年目のカップルに、お話を伺うことができました!

パートナーと出会い、関係を深めていくヒントを掴んで頂ければ幸いです!

今回、インタビューにご協力くださったお二人

逢坂靖精(おおさかやすきよ)さん

1999年歌手として、BMG JAPANよりデビュー。作詞家としてSMAPに「idea」、「Happy Train」を提供。現在は新宿歌舞伎町にある「ヒナタバー」を経営するかたわら、YOUTUBEにて「ウチャキヨTV」を配信中。

パートナー:うちゃさん

会社員をされています。

二人が付き合うまで

まずはお二人の出会いと第一印象を教えて頂けますか?

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逢坂さん
出会ったのは、マッチングアプリです。アプリでの出会いって、プロフィール写真は良いけど、実際には全然違う人が来るってあるじゃないですか。

僕も『えっ?』って思ったことが、何回もありました。うちゃくんも全然違ったんです。『こんな魅力的な人が来た』って、驚いちゃった。

なるほど、いい意味で、全然違ったと。

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逢坂さん
で、『きっとモテるんだろうな』と思って、僕から積極的に行ったんです。
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うちゃさん
やすきよくんもアプリと印象が違いましたね。

背景の暗い写真を使っていたから「もっと暗くて、大人しそうな人が来るのかな」と思っていたんです。けど、実際に会って、話をしてみたら明るくて楽しい人でした。

お二人とも良い意味でギャップがあったんですね!そこから恋人同士に進展していく中で印象的なエピソードがあれば、教えてください。

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逢坂さん
うちゃくんは最初の頃、僕に対して素っ気ない態度だったんですよ。だから、「付き合うのは難しいかな」と思ってました。

けどある日、うちゃくんの家に遊びに行った時、「終電で帰る」って約束していたんですが、終電を逃しちゃったんですよ。

おお!それはおいしい。

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逢坂さん
結局、泊めてもらうことになったんですけど、うちゃくんから滅茶苦茶、嫌そうな顔をされたんです。

え!?

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うちゃさん
その日は見たいドラマがあったんですよ。けど、人がいたら見られないじゃないですか。そこが気になっていたんです。

でも、実際にはドラマを見ていても、平気だったんです。で、一緒にいる時に「自分が自由にしていても、オッケーな人なんだな」って思いました。
そこがターニングポイントでしたね。

年齢差がある相手、ライフスタイルが違う相手との付き合い方

なるほど!それはターニングポイントですね。ところで、お二人は十歳の年齢差がありますよね。その点でギャップを感じることはありますか?

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逢坂さん
あんまり感じなかったかな。
もちろん、年下だから「若い」って感じることはあります。けど、二人とも興味があることが違うから、話をしていく中でジェネレーションギャップを感じたことはないですね。
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うちゃさん
やすきよくんは見た目が若くて、内面的にも若いので、あんまり気にならなかったです。

ちなみに、二人はライフサイクルも違うじゃないですか。やすきよさんは夜が中心の生活、うちゃさんは昼が中心の生活ですよね。そのギャップは、どうやって埋めたんですか?

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逢坂さん
だから、同棲を始めたんですよ。けど、それが上手くいったのかもしれません。一緒に住んでいるとライフスタイルが違っても、一緒の時間が作れるので。

むしろ同棲のきっかけにするって、いいですね!

同棲生活について

ちなみに、今はお二人でどんな風に生活をしているんですか?

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逢坂さん
僕が仕事から帰って来て、寝るタイミングにうちゃくんが起きることが多いです。
一緒に住んでいるとたまにお互いのタイミングが合った時に、ちゃんと時間が作れるのが大きいですね。

それに自分がやりたいことで、相手があんまりやりたくないことも、相手が寝ている時間であれば、やることができるんですよ。

たしかにそれはメリット!一緒に住んでいても、お互いに自分の時間を持つことができているという訳ですね。ちなみに、物件はどんな風に探したんですか?

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逢坂さん
最初は普通の不動産屋さんに行ったんです。けど、物件を見に行った時に「二人はお友達同士なんですか?」って聞かれたりして。なかなか決まらなかったんです。

なので、LGBTフレンドリーの不動産屋さんに行きました。そこだと二人の関係も正直に言えるので、ストレスが少なくて済むんですよね。

同性同士だと住むところもなかなか決まりにくいって、よく聞きますもんね。

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逢坂さん
それに、最初から同性カップルを受け入れてくれる物件を紹介してもらえるのも大きかったです。そこで紹介してもらった物件をうちゃくんが気に入ったので、そこにしちゃいました。

ラッキーでしたね!同棲と言えば「他人と一緒に暮らすことで、お互いの家事分担や生活習慣の違いがストレスになる」って聞きますけど、その点はどうだったんですか?

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うちゃさん
前に付き合っていた人はかなりの潔癖症で、同棲を始めて数ヶ月経った後は「だらしない」って怒られたばかりだったんですよ。

けど、やすきよくんからは「できていないから、責められる」ということがないんです。

それめちゃくちゃ良いですね。やさしい…。

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うちゃさん
家事は気になった時に、気になった方がやっていて。お互いに暮らしていく中で、得意なことを得意な方がやるように役割分担が決まっていきました。

あと、お互いの違いを尊重し合えている部分も大きいと思います。

ただただ、素敵。

長く付き合っていく中での秘訣

じゃあ、ケンカすることもないんですか?

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逢坂さん
ほとんどないですね。元々、うちゃくんが怒るタイプではないっていうのもありますが、付き合っていくうちにお互いの癖がわかってきて、必要な時は相手に合わせようとしています。

例えばどんなことで?

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逢坂さん
うちゃくんは美味しい食べ物のお店を探すのが好きなんですが、納得するお店が見つかるまで、何時間でも歩いて探すんです。
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うちゃさん
で、やすきよくんがそのうちイライラし始めて、「じゃあ」ということで適当な店に入るんですけど。
avatar
逢坂さん
大体、料理が美味しくない。で、今度はうちゃくんが不機嫌になる。

う〜んむずかしい(笑)

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逢坂さん
でも、お互いに「相手にそういうところがあるのは、仕方ない」って思えているので、大きな問題にはならないです。
avatar
うちゃさん
僕は元々、不満を溜めるタイプだったんです。けど、今は言いたいことをその場で言うようにしています。
後で「あの時はーー」って話をするのをやすきよくんが嫌いなのがわかっているので。

「ケンカをしないように」といくら考えても、どうしても難しい時はありますもんね〜。ケンカになっても、大きな問題にならないようにしていくことが、大切なのでしょう。

今の活動と、将来のこと

お二人はYouTubeで「ウチャキヨTV」というチャンネルを配信していますよね。どうして、始めようと思ったんですか?

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逢坂さん
僕の好きな曲に忌野清志郎さんの「世界中の人に自慢したいよ」というバラードがあります。
その曲の「彼女を自慢したいよ!」という部分にグッとくるものを感じていて、僕も世界中に自分の愛するひとりの人を自慢したくなったんです。

いや、そんなふうに彼氏に思われていたらめちゃくちゃ嬉しいです……。

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逢坂さん
僕たちは同性だから、受け入れられない人もいるかもしれない。けど、僕がその思いを世界に発信したことが、誰かに勇気を与えられるかもしれないと思ったんです。

そんな気持ちがこもったチャンネルなんですね。ちなみに、同性同士の結婚についてはどう考えていますか?

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うちゃさん
法律上のカップルでなければ、認められていないこともあるので、その点が何とかならないかなという気持ちはあります。

今は二人が一緒にいない時、病院に搬送されるようなことがあっても、相手へ連絡が行くように連絡先をお互いに持つようにしています。
あと、お互いの家族とも連絡をしてもらえるようにお願いしていますね。

家族公認の関係なんですね。

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うちゃさん
同棲を始めた時に、やすきよくんが彼の実家に連れていってくれてたんです。お父さんも、お母さんも、受け入れてくれたのが嬉しかったですね。

最後に読んでいる方に何か一言、メッセージを頂いても良いですか?

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逢坂さん
吉本隆明さんの著書に「いつ会えるかわからないけど、誰にでも一生に一人、自分にぴったりの相手がいる」というようなことが書かれているんです。

昔の僕はなかなか恋愛で上手くいかなくて、「自分と人生を共に歩める運命のパートナー」に出会えるなんて思えなかったんですよ。だから、一生ひとりで生きていくと思っていました。

うんうん、そう思っちゃう気持もわかります…。

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逢坂さん
でも、うちゃくんに出会って「僕にも、いたんだ」って感覚があったんです。だから、今は出会えていない人も、きっと自分だけの「運命の人」に出会えると思います。

ありがとうございました!

きっと自分だけの「運命の人」がいる。読者の皆さんにもそうであってほしいなと思います。

お二人のように実際のカップルのお話を聞くと、イメージが湧く人もいたのではないでしょうか?

お二人のYouTube「ウチャキヨTV」はコチラから!

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