• HOME
  • COLUMN
  • SEX LIFE
  • バリタチとは?30代ゲイが語る「攻め」の美学と、その裏に隠れた孤独

バリタチとは?30代ゲイが語る「攻め」の美学と、その裏に隠れた孤独

マッチングアプリのプロフィールに堂々と記される「バリタチ」の四文字。 それはある種のステータスであり、同時に「俺は受け入れない」という境界線でもあります。

でも、30代になって思うんです。バリタチって、単に「挿入する側」という物理的な話だけじゃない。相手をリードし、悦ばせ、守るという「精神的なスタンス」のことなんじゃないかって。

今回は、バリタチを自認するあなたへ、そしてバリタチの彼に恋するあなたへ、その深すぎる内面世界を解剖してお届けします。


そもそも「バリタチ」の定義と、30代における変化

バリタチとは「バリバリのタチ」の略。性行為において挿入する側を専門とし、自分が受け(ウケ)に回ることは100%ない、というスタンスの人を指します。

20代の頃のバリタチは、どこか「男らしさ」の象徴だったかもしれません。 でも30代になると、少し意味合いが変わってきます。 「自分の性的スイッチがそこにしかない」という自己理解が進んだ結果のバリタチもいれば、「相手をリードすることでしか愛情を表現できない」という不器用なバリタチもいます。

共通しているのは、彼らは「与えること」に特化した表現者だということです。


【体験談】僕が出会った「完璧すぎるバリタチ」の涙

かつて僕が付き合っていたAさんは、誰が見ても完璧なバリタチでした。 体格も良く、セックスも男らしくリードしてくれて、僕を最高に気持ちよくしてくれる。 僕はそんな彼に甘えっぱなしでした。

でもある夜、行為が終わったあとの静寂の中で、彼がポツリと言ったんです。 「たまに、自分がただの『棒』なんじゃないかって思う時があるんだよね」

衝撃でした。 彼は、僕を悦ばせなきゃいけない、常に強くあらねばならないというプレッシャーの中で、「自分自身が愛されている実感」を置き去りにしていたんです。

バリタチという役割を完璧に演じようとするあまり、彼は自分の弱さや「抱きしめられたい」という欲求に蓋をしていました。彼が求めていたのは、挿入のテクニックへの賞賛ではなく、一人の男としての承認だったんですよね。

↓7000以上のコミュニティでつながる。ゲイ向け恋活・友活アプリならAMBIRD↓


バリタチの美学:なぜ彼らは「攻め」にこだわるのか

バリタチを貫く人たちの根底には、いくつかの哲学があります。

1. 「責任」という名の快感

相手をイかせることができるか、満足させられるか。その重圧をあえて背負い、完遂することに最大の快感を覚えます。これは一種の職人気質に近いものです。

2. リードすることによる支配と献身

「支配」と言うと聞こえが悪いですが、バリタチの本質は「献身」です。自分の身体を使って相手をどこまで高いところへ連れて行けるか。相手の乱れる姿を見て、自分の存在価値を確認する。実は、バリタチほど相手のことをよく見ている人種はいません。

3. アイデンティティの守護

ゲイというマイノリティの中で、自分の中の「男性性」を最も純粋に表現できる形が、彼らにとってはタチであること。それを守ることは、自分自身を肯定することでもあるんです。


バリタチが陥りやすい「3つの罠」と処方箋

30代からのバリタチライフを豊かにするために、気をつけたいポイントがあります。

① 「テクニック至上主義」の罠

「上手いと思われたい」という欲求が強すぎると、セックスが「作業」になります。 バニラセックスの回でも話しましたが、大事なのは「何を挿れるか」ではなく「どんな気持ちで触れるか」です。時にはテクニックを捨て、がむしゃらに抱き合うだけでも、相手はあなたの熱量を感じてくれます。

② 「弱音を吐けない」孤独

バリタチは、甘えられがちですが、甘えるのが下手です。 パートナーの前では「今日は疲れたから、ただ抱きしめてほしい」と言ってもいいんです。タチだからといって、常に鋼のメンタルである必要はありません。

③ 加齢によるプレッシャー

30代半ばを過ぎれば、体調や勃起力に波が出るのは当然です。 「バリタチなのに立たないなんて」と自分を責めるのが一番の毒。今の自分にできる「攻め」の形をアップデートしていけばいいんです。指でも、言葉でも、視線でも、相手を攻めることは可能です。


バリタチの彼と最高の関係を築くために(ウケ側へのアドバイス)

もしあなたの好きな人がバリタチなら、これだけは覚えておいてください。

彼は、あなたに「お返し」を求めています。 それは、あなたがウケに回ることではありません。 「君のセックス、最高だった」「君に抱かれると、自分が自分でいられる」という、圧倒的な肯定の言葉です。

バリタチのエネルギー源は、あなたの反応です。 あなたが気持ちよさそうにしていること、そしてそれをちゃんと言葉にして伝えること。それが、彼の孤独を癒し、次もまたあなたを最高に愛したいと思わせるガソリンになります。

↓共通点がわかるから仲が深まりやすい。ゲイ向けアプリAMBIRDのDLはこちら↓


まとめ:バリタチとは「心で抱く」人のこと

バリタチは、単なる役割ではありません。 それは、自分の肉体と精神を「相手を悦ばせること」に全振りするという、不器用で真っ直ぐな生き方です。

30代からのバリタチは、強さの中に「しなやかさ」を持ってほしい。 役割に縛られすぎず、時には相手に身を委ねる時間も大切にしながら、自分だけの攻めのスタイルを磨いていってください。

棒になるな。男になれ。 そして、誰よりも深く、心で相手を抱いてください。

あわせて読みたい記事