ゲイなら一度は見ておきたい!LGBTがキラリと光るミュージックPV

  1. CULTURE


国内外問わず映画やドラマ、音楽に至るまでLGBTをテーマに扱った作品が数多く世に出されている昨今。日本ではまだ目新しいテーマではありますが、欧米ではセクシャルマイノリティがごく自然に登場人物の一人として描かれています。 そういった作品の中でもLGBT的な要素を切り口に、筆者の独断と偏見でオススメのミュージックビデオを紹介していきたいと思います!

Clean Bandit – Symphony

この曲を街中で聞いたことはあっても、ミュージックビデオは見たことがないという方も多いのではないでしょうか? 同性のパートナーの男性を交通事故で亡くした男性指揮者のストーリーです。

パートナーの突然の死に向き合おうとする主人公。無邪気にじゃれ合った二人の思い出のフラッシュバックと壮大なオーケストラの映像は一本の映画見ているようです。特に胸を締め付けられるのはサビのこの部分。

I just wanna be part of your symphony
僕は君のシンフォニーの一部になりたい

Will you hold me tight and not let go?
強く抱きしめて離さないでくれないか

曲だけ聴いていたらただのラブソングとして流してしまうこの歌詞も、ミュージックビデオを見ると歌詞の意味が全く違うものに聞こえます。二度と抱きしめられることのない悲嘆に暮れつつ苦しみながらも、二人で培ってきた音楽と共に生きていこうとする主人公の切なさに胸打たれます。

Clean Bandit – Symphony

Requin Chagrin – Sémaphore

フランスのパリ出身のバンドRequin Chagrin(ルカン・シャグラン)。「陰気なサメ」という意味です。曲名の『Sémaphore(セマフォール)』とは、視覚信号で舟と交信する信号所のようです。

ミュージックビデオに登場する二人は、単なる男友達のようにも見えますが、時折見せるお互いを見るその眼差しが、曲のタイトル通り友情以外の何かを確かめ合う視線に思えて仕方ありません。美しい若者二人の友情を描いているようですが、その友情の延長線上にある別の何かを筆者はビンビンと勝手に感じ取ってしまいます。

フレンチ・エレクトロやシティーポップの香りが漂う曲は独特の浮遊感が耳に心地よく、爽やかな映像と相まってお洒落なミュージックビデオに仕上がっています。

Requin Chagrin – Sémaphore

ぼくのりりっくのぼうよみ – 「sub/objective」

現役高校生ミュージシャンとして話題になった、ぼくのりりっくのぼうよみの曲です。 ミュージックビデオに登場するのは二人の男の子と一人の女の子。男の子たちがふざけつつ、遊びつつ、ふとキスを交わします。

これは恋愛を意味するものなのでしょうか? もしかすると友情の深さを示すキスなのかもしれませんが、BL的な匂いを感じ取ってしまう筆者は、この三人の三角関係にドキドキしてしまいます。 女の子を通して初めて気づいた愛情。はたまた、女の子の間で揺れ動く思いが錯覚したのか、それはわかりませんが、淡く移ろいやすく、 どこか不安定な関係性に、10代20代のあの意味もなく胸が痛くなる感情を思い出します。

大人にこそ見てもらいたいミュージックビデオの一つです!

ぼくのりりっくのぼうよみ – 「sub/objective」

The Parkinson – เพื่อนรัก (Dear Friend)

ポップミュージックを多く発表している、The Parkinson(ザ・パーキンソン)というタイのバンドです。 「親友」という意味のタイ語のタイトルにDear Friend(友達へ)という副題がついています。

ミュージックビデオのストーリーは、ゲイの男の子が女の子に恋をするというもの。 親友だと思っていた女友達に彼氏ができ、遠のいていってしまう彼女の存在への恋心に気づいてしまうのです。

筆者も親友の女友達に彼氏ができる度、なんとも言えない気持ちになるので、彼の切ない気持ちにリンクしてしまいます…こんな絶妙なストーリー設定!さすがLGBT先進国タイのなせる技です!

もう彼女が思う理想の友人ではいられなくなってしまった彼は、性転換手術で性別を変え、 自分の思いを断ち切るように女性になるというストーリーのようです。

ไม่มีอีกแล้ว เพื่อนที่เธอไว้ใจ
あなたが信頼を寄せていた友達はもうどこにもいない

เหลือเพียงแต่คนๆ หนึ่ง
今ここにいるのは

ที่เก็บซ่อนความรักไว้ไม่ไหว
愛を抑えきれなくなったこの私だけ

いろいろなタイ語を翻訳するブログ

本当は歌詞全文を記載したいくらいですが、筆者が特にグッときたのはこのフレーズ。親友を取られたくない嫉妬や、友情を超えて彼女を愛していることに気づいてしまい、理想の友人でいられなくなった自分へのイラ立ちや葛藤が丁寧に描かれています。

歌詞とミュージックビデオ、合わせて聴いてもらいたい一曲です!

The Parkinson – เพื่อนรัก (Dear Friend)

セーラーウラヌス×セーラーネプチューン – eternal eternity

百合のカリスマことセーラーウラヌスとセーラーネプチューンがやってくれました。 90年代風のノスタルジックな曲調が特徴です。 2016年に発表されたこのヴァージョン。現代のセーラームーンでは、みちるさんが頬を染める描写まであるんですね。

エッチなものでもあったセーラー服のイメージを一掃し、「女の子」というジェンダーの概念を打ち壊して戦い続けてきたセーラームーンならではのミュージックビデオです。 早くキスをしろというコメントもついていますが、アニメの中で二人がキスをするシーンはいつ描かれるのか、楽しみです。

セーラーウラヌス×セーラーネプチューン – eternal eternity

KAZAKY – TOUCH ME

ウクライナ出身のパフォーマンス集団、KAZAKY(カザキー)です。 ピンヒールで踊る男性グループとしてTwitterでも一時期話題になりました。 メンバーのセクシャリティーは公表されていませんが、基本的に彼らはドラァグ風の出で立ちですね。

この『TOUCH ME』のミュージックビデオ、過激な表現は何一つしていないのに、醸し出されるエロさたるや…セクシーでホットな男性が、制服イケメンにボディチェックされてるだけなんですが、なんですかこの挑発的な態度。確実に彼らに誘われている錯覚に陥ります。サングラス越しでも熱い視線を感じてしまう!!(気持ち悪い)

もちろんセクシーなだけではありません。ピンヒールなのにタフで力強くクールに踊り狂う4人は必見です。

KAZAKY – TOUCH ME

こちらのファッションショーでのパフォーマンスもおすすめ。

Kazaky at Anouki Bicholla Fall 2011/12 UFW

Justice – Love S.O.S(WWW)

Justice(ジャスティス)はエレクトロやハウスを得意としているフランス発のバンドです。 挑戦的な姿勢を崩さない彼らの楽曲ですが、この曲では屈強なマッチョがピンヒールを履いてポールダンサーとして観客を魅了している最中、銃撃戦が始まり、ダンサーが敵をなぎ倒していくというストーリーです。

It’s a love S.O.S. 
愛の S.O.S. 

There’s a love, love, love emergency
愛の緊急事態さ…

歌詞はたったのこれだけですが、映画のBGMのようにミュージックビデオを盛り上げます。女性らしいしなやかなポールダンスからの、マッチョ全開の戦闘シーンは圧巻の一言。シンプルな歌詞と、エレクトロなサウンドが、ドラマチックな映像をより一層引き立ててくれています。

主人公は屈強な男性ですが、身体に傷があり、なんらかの過去を暗示しており、様々なストーリーを自分の中で想像しながら見てみるのもオススメです!

Justice – Love S.O.S(WWW)

今後も、様々なアイデンティティーを持つ人々の活躍に期待!

今回は、作品の表現の一つとして「LGBT的な要素」のあるミュージックビデオを紹介していきましたが、欧米ではサム・スミスやジャニス・イアンなどシンガー自身が、セクシャルマイノリティであることをカミングアウトして活動しています。

まだまだ日本では、ゲイやレズビアンを公言して活動するシンガーは、ほんのごく一部ですが、記事内で紹介したミュージックビデオのように、日本でもそういったポジティブな姿勢が見受けられるので、異性愛者の男女だけじゃない、さまざまなアイデンティティーを持つ人々がこれから活動していくことに期待です!!

企画:たかやん / 編集・文:りょう吉

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たかやん

だいたい京阪神にいる24歳。フランス語と英語をそこそこ話す。中国語勉強中で、スペイン語は放置中。カフェと京都が大好きで、申し訳程度ジムに通っている。絶賛転職活動中。

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