HIV陽性ゲイのリアル#01「感染発覚から拠点病院の選び方」

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こんにちわ!おばけのポージーです。
ポップな名前ではありますが、HIVポジティブ6年生のゲイとして毎日を生き抜いています。

感染した原因は?仕事は?体調は?パートナーは?セックスライフは?カミングアウトは?HIV当事者でなくても、HIVに関する疑問はたくさんありますよね。HIV感染症はゲイには身近な病気で、気をつけなきゃいけないことだってわかっていても、ぶっちゃけ、実感があまりわかないって方も多いんじゃないでしょうか?それって、なぜだろう?

HIV当事者として感じる違和感

ぼくは、ずっと感じていた違和感?のようなものがあります。
HIV関連のブログや記事は星の数ほどあるけれど、多くの記事が生活の「一部切り抜き」でしかない。高ぶった気持ち、落ち込んだ気持ちの時に綴られたものが多いゆえ、ある程度は仕方ないとは思います……が、既存記事を読めば読むほど

「この方は、なんてできた人間なんだろう」

と感じるのです。

HIVであることの悩みや苦悩を乗り越えて、ポジティブになろうと頑張っている様子が書いてあるんです。なのになんだろう……この妙に残る違和感は。

感染する前に読んだ時は何も感じなかったんです。それが、当事者になったことで、やっと、わかった。書いている方の【リアル】が書かれていない。つまり、当事者が真に悩んでいることや一人で抱えてしまうことが書かれていないと言いますか…。

なんだかんだで「前向きで偉いね」とか「頑張ってるんだね」と思われてクローズする締め方?「陰」を描いて、「陽」の後味を残すというか。その少しの強引さ?当事者として、何か大事な部分が隠されているなという違和感。

僕が伝えたいのは、そういう違和感を残すような話じゃないんです。人である以上、食欲・睡眠欲と同じように、性欲もある。もちろん、打算、思惑、だって色々あります。

だから、ぼくが書く内容に対して、「そうなんだ」で済む時もあれば、「なんだこいつクソじゃん」と後味の悪い時もあると思います。でも、できる限りの当事者の【リアル】を伝えたい。そんな気持ちで筆を執った次第です。

筆持ってないけど。

さて、今回は「HIVの感染が発覚して症状が安定するまでの経緯」を、HIV感染者がたどる治療や手続きの経緯、どのくらいの費用がかかるのか、その時の気持ちなど、ありのままに思い出しながら書きました。

これが、誰かの役に立てば、それはそれでいいんだけど……それよりも、いち当事者の【リアル】が伝わって、あとはそれぞれHIVについて考えるきっかけになることの方が大事かなと思っています。

では、本題スタート。

感染発覚!? 〜第1検査〜 

今や保健所、診療所、自宅用検査キットなど色々な手段がありますよね。僕の場合、保健所で知り合いに出くわすのも嫌だったのと、ある程度自覚があったので、その後どうすればいいかもその場で聞けるだろうと踏んで、生活圏から少し離れた診療所を選びました。

わりと匿名性の配慮がなされていて、番号で呼ばれます。費用自体は一万円くらい。まず採血して、最初の検査。即日の検査だと、少しお茶したり、一服してるうちに結果が出ます。ただこの待ってる時間が、本当に長く感じます。恐怖。

そして最初の結果が……僕の場合、【陽性】。

行為の心当たりもあるし、身体にさまざまな症状が出ていたので、わりとすんなり「ですよね」とあっさり。先生達半分ズッコケてました。

ただし、即日で【陽性】と判明しても、一定確率で【疑陽性】という、実は陽性じゃないパターンがあると説明を受けました。結果、もうすこし詳しく血を調べることを告げられます。それから一週間後に予約を取り、その日は終了。

どうでも良いけど、桜の花がまだツボミ混じりで「来週検査結果と一緒に満開!」となったらバラエティみたいね、なんて考えていた帰り道でした。

幸い仕事は忙しかったので、働いてるうちは変にソワソワすることもなく過ごせました。帰り道、ふとこれからのことを考えることもありましたが、まだ実感が漠然としていたからか、深く落ちることはありませんでした。

感染確定!! 〜拠点病院の選び方〜

改めまして、同じ病院にて【陽性】の確定告知。

その後、いわゆる「拠点病院」と呼ばれる、HIV治療が可能な病院のリストを見せてもらえます。市区町村ごとに様々な病院があるので、休診日がいつかや通いやすさなど、様々な状況を考慮して選ぶと良いです。

特に最初のうちは、週一くらいで通院が必要になることが多いので、通いやすさという点はとても重要。

ここで意識してもらいたいのが、

  • 物理的通いやすさ
  • 精神的通いやすさ

の2つ。例えば、ゲイの聖地みたいな立地だと、知り合いに出くわします。自分が知らなくても相手がアプリなんかで自分のことを知っていて、友達とかに「この前○○病院にこの人いたんだけど、ポジじゃね?」なんて話されたりしたら、プライバシーもへったくれもありません。

とりわけこのSNS時代です。ただでさえ晒しだなんだがあるのに、見ず知らずのアウティングだなんて恐怖以外のなにものでもありません。

市区町村ごとの治療費支援だとか細かいことはこの時点では気にしなくて大丈夫です。本格的な話は拠点病院に行ってから始まります。

考えておいた方が良いこと

これは多少余談になりますが、実家住みや親族と同居している、友達とルームシェアしている方は考えておいた方が良いかもしれないことです。

  • 今の住まいで治療に専念できるか
  • 今の仕事が自分の精神衛生上良いかどうか

いざ治療が始まると、市区町村からの諸々の書類が届いたり、薬のストックが必要だったりと外部からのコンタクトが発生します。極秘でいたい、家族に言いたいはそれぞれ本人が決めて良いと思います。ただどう向き合っていくかに合わせて、環境を変えることは全然あり。

僕の場合、実家住まいでしたが、まぁ色々ありまして、結局は一人暮らしをスタートすることにしました。

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おばけのポージー

HIV+だけど、わりかし元気に、それなり人生楽しく暮らしています。原体験を元に、当事者ゆえの心の揺らぎに対する向き合い方など、書いていきます。

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